8.01.2016

北海道・利尻島の海 海獣と漁業 153日目


2016年7月31日
北海道・礼文~利尻島
曇りのち晴れ 透明10m~  水温20℃
礼文島最後の朝。
夜のうちは無風で、アザラシたちが集まってくる気がしたけど、
朝になったら霧と風が強くなっていた。

アザラシを眺めながらアザラシや海獣たちの物語を読む。
オットセイ、トド、アザラシ、ラッコ。
いずれもオホーツク海に生息していて、
北海道から樺太やカムチャッカ半島などに多い。
そしていずれの種類も壮絶な乱獲にあい生息数を激減させてきた歴史がある。
じいちゃん、ばぁちゃん世代の洋服ダンスを見たら出てくるはず。
たしかうちにはラッコのマフラーがあった。
毛皮として、肉として、散々に捕られた。
例えばトドは10万頭いたのが4000頭にまで減ったと書いてある。
現在は保護条約やワシントン条約などによって乱獲されることはなくなったので
個体数は増えているらしい。
きっと一昔前には北海道にもラッコが
たくさんいた場所があったのではないだろうか?

不思議なのは一昔前、海獣類が沸くほどにいたころには
海獣類による漁業被害というのはなかったらしい。
昔の海には魚が豊富で人間の魚を横取りする必要はなかったとか。
漁業のスタイルの違いもあるかもしれないけど、
魚の獲りすぎは大きな原因だろう。

どこの海でも魚がいない、ウニがいない、海藻がない。
ないないない!とみんな嘆いている。
「俺たちが獲りすぎたからな~」
という人はまずいない。

単純に害があるからと言って、トドやアザラシ憎み、
駆除するのは短絡的すぎる。
海という大きな繋がりの輪を考え
どうしたら良いかを探る必要があるのではないだろうか。

「魚を獲りすぎてごめんなさい」と海獣類に
謝れる漁師が出てくれば、少しは海も良くなるのかもしれない。


そんなこと言いながらウニとナマコを食べて礼文の最後のひと時を過ごす。
旨すぎる。。。
罪深いな~まったく。
こんなくだりになってしまったけど、
山口さん最後までありがとうございました!

 フェリー乗り場へ移動。
 お世話になった香深の海。



礼文の民俗資料館的なところ。
たくさんの花や山の写真に混じって唯一ここだけ海!
まぁ説明書きは害獣だけど~。



トドの足でかいな~。
自分の足はデカイ方だと思っていたけど、
小足だと認識を新たにした。


礼文島は北と南の交易の要所でもあったらしい。
オホーツク文化という聞きなれない独自の文化もあった。


さてそろそろ行きますか。
利尻へ出発~。


フェリーに乗って利尻に近づくと、、、晴れた!?
晴れたー!!!
島の半分は曇り、半分は晴れ!
この気候は屋久島と一緒ではないか。
小さな島に高い山がドンとあるので雲が遮られ、
風向き次第で天気が違う。
利尻岳は噂では1700mくらいとか。
屋久島の宮之浦岳は1900mちょい。
どちらの島も丸く。島内一周道もあってかなり似てる。
 
到着そうそうに海へ。
利尻富士とリシリコンブ!

 オオサルパ!たくさんいた。
先日積丹で大発生したと聞いたので、
同じ海流(対馬暖流)の影響だろう。


 アカバギンナンソウ。
まだ赤いのもあった。


 
ハナイトギンポ
NIKON D610   tamuron90㎜
NexusD610 Inon s-2000  FisheyeFIXneoPremium
これがきっと成魚だな。
オオカズナギのように口をパカーっと開けてのバトルがみたいな。


 メカブに潜むスナビクニン
ビックリするほどたくさんいた。
一株に5個体とかいる。


スナビクニン

夕前の利尻富士
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