11.08.2017

三島(黒島・硫黄島・竹島)巡り

 2017年11月7.8日
鹿児島県:黒島・硫黄島・竹島
デン島(湯瀬)・ヤクロ瀬
水温24-25℃ 透明度20-30m 北東1.5m-2m 

黒島・硫黄島・竹島の三島を合わせて、
三島(みしま) と呼ばれる。
一昔前は十島村(じっとうそん)と呼ばれ現在のトカラ列島
 の島々と同じ村だったようだ。

毎年サンゴ調査という国の仕事で訪れていて
今年で7回目の参加となった。
屋久島の隣の島々とは言え気軽には来れないので
毎年の楽しみの一つでもある。
サンゴ調査自体もサンゴの事を考えて、
記録に収めるという楽しいもの。
更にそれとは別に、調査で潜ることもできるので
みんなウキウキなのだ。


宿泊した硫黄島と2日目に訪れた竹島は
鬼界カルデラの外輪山にあたる。
約7300年前に破局的噴火をしたとされていて、
当時、南九州に住んでいた縄文人は全滅したとも言われている。
そんな大噴火の痕跡を、島々を周りながら感じられるのも
この島めぐりの醍醐味だろう。
 
黒島
屋久島との間ではハンドウイルカ(?)が20頭ほどいた。
  
 この近海では随一のカッコ良さ!
デン島こと湯瀬!
 
 見る角度を変えると、
温泉マーク!?
 
カッコよさだけではなく
薩南諸島きっての回遊魚の多さで有名。
 
 硫黄島。
確か日本には3つの硫黄島があったはず。
「あの硫黄島ですか?」と良く言われるけど
あの硫黄島は小笠原の南にあるので当然違う。
この硫黄島は西側から見ると一番カッコイイ!
と常々思う。
 
湧き出る硫黄成分と海水が混じり合い
サビ色の海になる。
平家の流刑人、俊寛僧都の物語は
この島の哀愁をより深いものにする。
 
 竹島。
ちょうど鬼界カルデラの外輪にあたるところ。
垂直に切り立った崖が印象的。
島の植生はほぼ竹(大名竹)オンリー。
 
湯瀬の海中。
回遊魚は外れたけど、魚影はいつでも濃い。
シラコダイとナメモンガラの群れが屋久島にはない光景。
 
三島はどこへ行ってもイボヤギの群生が目を引く。
 
 カメノテ
屋久島では人気過ぎて島の周りにはほとんどない。
ここでは立派なカメノテが残っている。

 竹島。
サンゴ調査の一コマ。
 
竹島の沈船 
 
 スジハナダイに混じってなんか写ってた!
婚姻色を見たことないから分からなかったけど、
フチドリハナダイかな。


ソフトコーラルが多いエリアで生物も多い。

 
 最後に入ったヤクロ瀬は水族館のよう。
メジナ、イスズミ、オヤビッチャが沸くほどにいて、
その他雑多な魚たちが忙しなく泳ぎ回っていた。
 
硫黄島の東温泉。
強酸性でビリビリくる。
直前に怪我をしてしまったので、恐る恐る入った。
そしたらなんと、一瞬にして傷口が瘡蓋のようになった!
そんなに痛くなかった割りに効能が半端じゃない。
続けてビールを胃に流し込むと、
リラクゼーション効果まで加わった。
 
あ~極楽だぁ。
 

 



11.03.2017

「魚が食べられなくなる日」

 2017年11月3日
屋久島

日本の漁業に関する本を読み漁っている。
その中で、お勧めを一つ。

 

本の帯にはこう書かれている。

「ニッポンの海」の嘘と誤解
①魚の激減は中国漁船の乱獲のせいだ
②増えたクジラが魚を食べつくしている
③養殖があるから漁獲量が減っても大丈夫
④獲れないなら輸入すればいい
⑤日本は世界一の漁業大国

’’日本の漁獲量は最盛期の4割以下、
クロマグロ、ウナギは絶滅危惧種、
サバは7割、ホッケは9割減、
ニシン漁はほぼ壊滅状態、、、’’


日本の漁業や魚に関する本はたくさんでていて
同じようなニュアンスの本もたくさんあるけど、
最も分かりやすく、納得できる形(論理的)に説明されている。
内容はタイトルの通り、魚がいなくなりますよというもの。

特に素晴らしい点は
漁獲量や資源量に関する、過去から現在の統計が
様々なグラフでたくさん示されていていること。
印象的な言葉としては、

「漁業者の年齢以外は右肩下がり」(本文より)

資源量、漁獲量、輸入量、養殖業、漁業者人口などなど
すべてが減少している中で唯一上がっているのが、
漁業者の年齢という悲壮さ。

日本の漁業が危ない、なんて言葉では済まされない。
もう末期的状態である。

 そして本書の一番の魅力はその説得力だろう。

なぜ魚がいなくなったのか。
どうすれば魚が増えるのか。
いち消費者にできることは何か。
それらが鮮明に記されている。

 決して、危機を煽るだけの本ではない。
明るい未来がチラチラと見え隠れする、そんな本かな。

絶対に変わらなくてはいけないのは、
現在の漁業の制度。
しかし最も変わるべきは、
国民一人一人の認識なんだと分かった。

ダイバーも漁業者も消費者も中国人も関係ない。
日本の海を豊かにするにはどうしたら良いのか。

冬の夜長に是非読んでもらいたい一冊。